「大雪時の高速道路通行止めは本当に“安全”なのか ― 現場で感じた違和感」

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大雪による高速道路の通行止め。
「安全のため」と言われれば、確かに理解はできます。事故を未然に防ぐ、立ち往生を防ぐ、その目的自体を否定するつもりはありません。
しかし、現場で実際にハンドルを握る立場からすると、「それが本当に最善なのか?」と疑問を抱かざるを得ない場面があります。

先日、私は滋賀から福井への納品に向かいました。
朝、滋賀近郊で一件納品を済ませ、福井向けの荷物を積んで出発。刀根SA付近では完全なホワイトアウト状態で、左右に避けられた雪でさえ境目が分からないほどでした。今庄、武生インター付近では、さすがにスピードを大きく落とし、慎重に走らなければ危険だと強く感じました。

それでも、高速道路上は除雪が行き届いており、周囲の車も同じ意識で走っている。結果として、案外いつも通りの時間で福井インターを降りることができました。
福井市内に入ると、道路には融雪用の散水装置が整備され、幹線道路は非常に走りやすい。雪国ならではの備えが、確実に機能していると感じました。

店舗での作業も1時間ほどで終わり、滋賀へ戻ろうとした、その時です。
高速道路は通行止め。

「仕方がない」と思い、安全そうに見える一般道へハンドルを切りました。しかし、ここからが本当の地獄でした。
「こんな所から?」と思う地点から始まる長い渋滞。8号線を目指すものの、ほとんど動かない。ようやく8号線に出て敦賀インター方面へ向かいますが、除雪が行き届いている区間と、まったく手つかずの区間が混在しています。

道には散水が溜まり、川なのかと錯覚するほどの場所もありました。狭い道では大型トラック同士ですれ違うたびに、ミラーが接触しそうになる。道路脇には固まった雪の塊が残り、ハンドルを取られそうになりながら、乗り越えるように進む場面もありました。
一瞬「ズリッ」と滑り、対向車線側へ車体が持っていかれる感覚――あの恐怖は忘れられません。

もし、こんな場所で接触事故を起こしたらどうなるのか。
立ち往生すれば、除雪も救援もすぐには来ない。結果として、より大きな混乱や事故につながる可能性すらあります。それなら、速度規制をかけてでも、高速道路を通行可能にしてもらえた方が、よほど安全なのではないでしょうか。

滋賀でも名神高速が通行止めになることがありますが、北と南では雪の状況が明らかに違うのに、「なぜここまで止めるのか」と疑問を感じることも少なくありません。
大雪が降る地域には散水設備が整い、日常的に雪と向き合う準備がされています。一方、下ろされた一般道では除雪が追いつかず、かえって危険が増している現実。

事故を減らすという考え方は理解できます。
しかし、「止めること=安全」という単純な判断が、必ずしも現場の安全につながっているのか。大雪時の交通規制について、もう一度、現場目線で考える必要があるのではないでしょうか。

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