伊吹山に癒やされる夜 ― 足柄SAで迎える静かな車中泊

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北陸で荷下ろしを終えたあと、再び滋賀へ戻り、今度は海老名行きの荷物を積み込んで関東へ向かう――そんな一日の流れを振り返ると、改めて長距離ドライバーという仕事のダイナミックさを感じます。予定が変わるのは日常茶飯事。思うようにいかないことも多いけれど、それでもハンドルを握って走り続ける中でしか味わえない“特別なご褒美”があるのです。

そのひとつが、米原ジャンクション手前の下り坂。ここは、長距離を走るドライバーたちの間でも密かに知られた伊吹山のビューポイント。空気が澄み始めるこの季節、夕陽や朝の光を浴びた伊吹山は、まるで絵画のような姿を見せてくれます。運転しながらふっと視界に飛び込んでくる瞬間は、忙しさや疲れを忘れさせてくれる特別な時間。

ただ、一人運転の身ではシャッターを切ることはできません。交通の流れを乱すことももちろんできない。だからこそ、胸の中にそっと景色をしまいこみ、誰かと「綺麗だな」と共感できる日をひそかに願いながら、またアクセルを踏み込みます。そんな小さな楽しみを持って走ることが、長い道のりを支えてくれるのかもしれません。

そして今夜の宿は、足柄サービスエリアの駐車場。車中泊は時間を忘れてゆっくり休める場所でもありますし、また自分だけの小さな空間を作れる特別なひとときでもあります。

夕食は、家から持ってきた濃い味のUFO黒焼きそば。慣れ親しんだ味は、やっぱりどこで食べても安心するものです。写真には写っていないけれど、おにぎりをひとつ。そして足柄SAの団子屋さんで見つけた、税込200円の大きなコロッケ。これが意外なほど食べ応えがあって、衣はサクッ、中はホクホク。現場やPAで見つけるこういう“ちょっとした当たり”は、旅の楽しみでもあります。

さらにローソンで買った鶏とニンニクのおかずが397円。全部合わせても597円という、財布に優しいけれど満足度の高い晩ご飯になりました。長距離仕事では、こういう手頃でしっかり食べられる食事が本当にありがたい。

車中泊ではアルコールは原則禁止。安全のためには当然のことですし、翌日の運転に響くようなことはできません。なので私は、いつも強炭酸レモンを持参しています。これが本当に爽快で、喉越しはまるで酎ハイを飲んでいるような感覚。疲れた体にキリッと効いて、気持ちの切り替えにもなる一本です。

明日は早朝から海老名の現場へ。SAの明かりが少し遠くに感じられる夜の駐車場で、エンジンを切り、静けさの中で明日の段取りを考える。道を走る日々は大変だけれど、同時にこうして小さな癒やしを積み重ねていく旅でもあります。今日見た伊吹山の姿を思い出しながら、今夜はしっかり休んで明日に備えます。

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