散らかり放題のフリーマーケットの資材

フリマアプリで出品をしていると、商品や梱包材がどんどん増え、いつの間にか部屋のいたるところに散らばってしまうことがあります。私自身、まさにその典型例で、書斎兼寝室は足の踏み場もないほど散らかっていました。梱包材、発送に使うダンボール、趣味のプラモデル用品、昔のガジェット類――気づけば“宝物”と“不要品”がごちゃ混ぜになり、妻からも「そろそろ片付けた方がいいんじゃない？」と優しいお叱りを受け続ける日々でした。

しかし、先日ようやく重い腰を上げ、妻に手伝ってもらいながら大掃除を決行しました。最初は「どこから手を付けよう…」と途方に暮れましたが、片付けを進めるうちに、意外な発見や工夫が生まれ、結果として驚くほど快適な空間へと生まれ変わったのです。

まず取りかかったのは、使わなくなった大きな物の処分。趣味のプラモデルを飾るために自作したビッグサイズのケース、27型モニターの箱、長年置きっぱなしだった空き箱など、とにかく場所を取るものが山のようにありました。「いつか使うかも」と取っておいたのですが、改めて見てみるとほぼ使うことはありません。思い切って処分することで、一気に空間が広がりました。

次に取り組んだのは“再利用”と“工夫”。今は使っていない椅子の組み合わせを変え、デッドスペースになっていた場所に即席の棚を作成。さらに、眠っていたこたつの天板をその上に乗せて、広く物を置ける便利な台へと生まれ変わらせました。買わなくても、家にあるもので十分に使いやすいスペースが作れることを実感しました。

そして肝心の梱包材。これがまたかさばるのですが、丁寧に折りたたんで重ね、ひとつの箱にまとめるだけで見た目が一気にスマートに。プチプチ（緩衝材）も同じ箱へ収納し、ダンボールはすべて折りたたんで隙間に立てかけることで、収納効率がぐんと上がりました。「ちゃんと整理すれば、こんなにコンパクトになるのか…！」と改めて感心したほどです。

片付けが進むと、思わぬ“お宝”との再会もありました。若い頃に車に取り付けて遊んでいたパーソナル無線、ラジコンの送信機、小さなRCカー用モーターなど、すっかり存在を忘れていたアイテムが次々と出てきたのです。フリマで調べると、意外と需要があり、価値がつくものも多いことが判明。「これは出品のチャンスだ！」と、片付けながらワクワクしてしまいました。

片付けとは、単に整理整頓するだけでなく、眠っていた価値を再発見する時間でもあります。そして、不要になったはずのものが誰かの役に立ち、お金に変わるというのもフリマ出品の醍醐味です。部屋も心もスッキリし、生活が軽やかになる感覚は何とも言えません。

もし皆さんのご自宅にも、長い間触れていない箱や棚、押し入れがあるなら、その中にはきっと“お宝”が眠っています。少し勇気を出して片付けを始めてみると、思いがけない発見があるかもしれません。そして、それがまた新たな出品のきっかけにもなり、良い循環が生まれます。

片付けは未来への投資。空間が整えば、気持ちも整い、毎日の暮らしがより豊かに。どうか皆さんも、自分の「隠れた宝物」を探しに行ってみてくださいね。