明日の運行は、北陸へ向かったあと、関東へ抜ける泊まりの仕事。もうこの時点で「あぁ、また長丁場だな」と身体がわかっているような気がするほど、最近はスケジュールがタイトになってきました。以前はもう少し余裕のある便も多かったのですが、このところは時間との勝負が続き、気づけば車中泊がセットになりつつあります。
とはいえ、夜のサービスエリア(SA)の雰囲気はどこか落ち着くものがあります。昼間とは違い、エンジン音がうるさくとも、照明だけがぼんやり景色を照らしている感じ。あの独特の空気感、嫌いじゃないんですよね。
ただ、妻に言わせれば話は別。「泊まるなら部屋でお風呂に浸かれた方がいい」と、いつも言われます。そりゃあ分かります。湯船にゆっくり浸かって、布団に潜り込める方が圧倒的に楽ですし、私だって本音を言えばそのほうがいい。けれど、この仕事をしていると、どうしても“トラックと一緒に寝る”スタイルが普通になっていきます。
■ SAのコインシャワーは侮れない
トラックドライバーにとって、SAのコインシャワーは命綱。
頭の先から足の先まで300円でしっかり洗えて、湯量も意外と十分。仕事が続く日なんかは、短時間でスッキリできて便利な時もあります。
ただ問題は、夜中に目が覚めた時。
「トイレ……行かなあかん……。」
そう思った途端、外の寒さが脳裏に浮かびます。トラックを降りて、冷たい風に吹かれながらSAの建物へ歩くあの時間。たった数十メートルの距離なのに、冬場なんて永遠に続くような辛さがあります。
それでも、これも含めて“車中泊あるある”。ドライバーなら分かってもらえるはず。
■ 食事は質より「手軽さ」。だけど、本当に美味しいのは…
車中泊のときの食事は、ほぼ家から持ってきたカップ麺か、途中で買った弁当。それに朝はコンビニのパンと缶コーヒー。もう完全に“移動と体力のための食事”って感じになります。
周りの人からはよく、
「駿河湾沼津SAなら魚が美味しいでしょ?」
「海鮮丼とか食べられるんじゃない?」
なんて言われます。
確かにあそこの魚は美味しい。新鮮だし、種類も豊富だし、お店のレベルも高い。ドライバー仲間でも評判が良いSAです。
でもね、ひとりトラックの中で黙々と食べていても、正直そこまで“感動”って無いんですよ。
やっぱり、うまいものは 誰かと一緒に「これうまいな!」と言い合ってこそ。
その瞬間の共有こそが一番のスパイス。
だからどれだけ美味しいものでも、一人で食べるとどうしても「あぁ、とりあえず食べたな」という終わり方になってしまうんです。
もちろん、仕事中で贅沢は言えませんが、食事だけはやっぱり“人といるときに一番輝く”と改めて思います。
■ それでもこの仕事が好きで続けている理由
不思議なもので、きついスケジュールに当たっても、深夜の寒さを味わっても、食事が簡素になっても、なぜかこの仕事を嫌にならない。むしろ、毎日違う土地へ走っていくことに、小さな楽しさを感じています。
この仕事をしていて強く思うのは、
「地図より道路の記憶の方が正確になる」
ということ。
あちこち走り回っているうちに、どのルートが混むか、どの信号が長いか、どこから山道に入るか…そんな細かい情報が勝手に頭へ入っていくんです。気づけば、初めて走る若手のドライバーに道案内をしている自分がいたりして、「あぁ、長年走ってきたんやな」としみじみ感じることもあります。
■ SAの夜にふと思う、「誰かと共有できる美味しさ」
夜のSAにトラックを停めて、エンジンを切って、薄暗い照明の下でふっと一息つく瞬間。
その時間が嫌いではありません。
だけど同時に、
「これ、誰かと共有できたらもっと面白いんやけどな」
と感じる瞬間もあります。
美味しいものを食べるのも、きれいな景色を見るのも、話のネタになる出来事も、誰かに聞いてほしい、誰かと笑いたい。人の気持ちは結局そこに行きつくんだと思います。
妻と一緒なら、きっとこの景色ももっと違って見えるんだろうな。
そう思いながら、今日もまたトラックで眠りにつきます。
■ まとめ 〜明日も無事故で〜
北陸から関東へ抜ける泊まり運行。
タイトなスケジュールの中、車中泊、コインシャワー、寒い深夜のトイレ、簡素な食事…。普通の人から見れば大変に映るかもしれません。
でも、その全部が“ドライバーのリアル”であり、私の日常。
そんな日々の中で見つけた景色や思いを、これからも少しずつブログに書いていけたらと思います。
明日も安全第一で、行ってきます。



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