2025-11-16

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コーヒーの香りから始まる朝。視力を失った愛犬のために、今日もできることを考える

朝の空気が澄んでくる季節、熱いコーヒーを一口含むと、眠っていた身体のスイッチがゆっくりと入っていく。香り、苦味、喉を抜けた後にふわりと広がる余韻——この何気ないルーティンが、私にとって一日の始まりを整えてくれる大切な時間だ。そんな朝を過ごしていると、ふと愛犬のことが頭をよぎる。最近、緑内障で視力をほとんど失い、行動も大きく変わってきた。散歩以外はお気に入りの場所で静かに眠り、病院へ向かう車内でも落ち着かない様子を見せる。その姿を見るたび、私が思っている以上に彼の世界は不安でいっぱいなのかもしれない——そう考えるようになった。獣医師から「視界が暗くなるほど、不安やストレスは強くなる」と聞いたことがある。目が見えないからこそ、匂いや音、そして人の気配がより大切になってくるのだという。だからこそ今日は、愛犬のために音を作りたい。彼が安心して過ごせるように、そして私自身がその想いを形にするために。音は目に見えないけれど、確かに届く。そんな“やさしい音”を紡ぐ一日の始まりだ。