白熱の大阪会議と、ホルモンに救われた私の一日 ― プレゼンと葛藤と、わずかなご褒美の物語

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大阪での会議というだけで、朝からどこか身が引き締まる思いがあった。けれど今回は、いつにも増して重い議題が並び、開始早々、空気はピリつき、議論の熱量はどのテーブルからも伝わってくるほどだった。濃厚すぎる内容を一つひとつ淡々とこなしていくのは、決して簡単ではない。私はどちらかというとパッションで突き進むタイプで、感覚や勢いで動くことが得意な反面、物事を「形」に落とし込む作業にはどうしても時間とエネルギーを使ってしまう。そんな自分にとって、この会議は毎回“苦行”に近いものがある。

だが、ここで逃げ出すわけにはいかない。この部署は、会社の方向性がズレそうになったときに、その歪みを正す役割を持っている。少しのズレが積み重なると、やがて大きな違和感として会社の中に広がってしまう。そうならないよう、現場の声を届け、正しい方向へ舵を切るための重要な場だと考えている。それだけに、自分の苦手分野だからといって避けるわけにはいかないし、むしろ自分の弱点としっかり向き合う機会でもある。

会議は時間の経過とともにさらに熱を増し、気づけば外は暗くなり始めていた。ようやく全体の議論が終わったのは18時半。ここで終わりならまだ救いがあったのだが、次に控えていたのは、会社が進めている制度の厳しさを全員に理解してもらうためのプレゼンだった。給料カットを示唆するような計算式まで見せつけられ、現状をどう捉えるべきか、会社の動きをどう読むべきかを全員が考えさせられる内容。重たい空気がさらに重くのしかかり、これでもう一段階、精神がすり減った気がした。

今日一日の議論とプレゼンで、どこまで伝わったのか。それが明らかになるのは、次の集まりだろう。会社とどう向き合うべきか、どんな未来を描けるのか、そこでまた新たに試されることになる。

そんな長い一日を支えてくれた唯一の希望が、「終わったら東三国の朱々でホルモンを食べる」という楽しみだった。会議がどれだけ重くても、帰りに美味しいホルモンにかぶりつく瞬間を思えば、もう少し頑張れる――そう自分に言い聞かせていた。しかし現実は非情で、会議が伸びに伸び、プレゼンも想定以上に時間を使い、気づけばお店のラストオーダーには間に合わない時間に。

泣く泣く朱々は次回に持ち越しとなり、その代わりと言ってはなんだが、新大阪で新幹線の時間を気にしながら、生ビールを一杯、串カツを二、三本胃袋に流し込み、慌ただしく帰路についた。味わうというより、ただ“今日一日お疲れ様”と自分に言い聞かせるための儀式のような食事だった。

ホルモンは次回にお預けとなったけれど、その分また頑張る理由ができたのかもしれない。忙しさや重圧の中にも、小さな楽しみやご褒美を用意しておくことで、人は思った以上に頑張れるものだ。今日一日、苦しくても踏ん張れたのは、そんな小さな希望があったからだと、帰りの新幹線でしみじみ実感した。

次こそは、朱々で思いっきりホルモンを味わいたい。そう思いながら、今日のハードな一日をそっと胸にしまった。

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