慣れない代車に揺れた一日。それでも「相棒復活」の知らせが心を救った話

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慣れない朝の始まり

朝の一杯のコーヒーから一日が始まるのは、私にとって変わらないルーティンです。いつもの香りに包まれながら、「さあ、今日も頑張るぞ」と気持ちを整える。ところが、この日はいつもの流れとは少し違うスタートになりました。理由は、相棒であるトラックが修理中で、慣れない代車に乗ることになっていたからです。

運転そのものは、一日乗ればある程度は体に馴染んでくるものです。しかし、長く同じトラックに乗っていると、自分にとっての「当たり前」が増えていきます。座面の高さ、ハンドルの重さ、ブレーキの感覚、シートの沈み具合、エンジン音のクセ…。そういった細かい部分すべてが、毎日の仕事のリズムを作っています。

そのリズムが崩れると、思っている以上に心が疲れる。今回の代車もまさにそのひとつでした。


代車での不便さが、地味に心を削る

普段のトラックでは、YouTubeをバックグラウンドで流してもスピーカーがしっかりと音を拾ってくれるため、仕事中の耳が楽になります。しかし代車では、音を最大にしてようやく聞こえるほどで、雑音も大きく、集中しづらい環境でした。

「まあ、これくらいは仕方ないか」と思いながら運転していたのですが、さらに追い打ちをかける出来事が起こります。

スマホの充電が思うようにできない。

自宅から持ってきた充電器を繋いでも、ケーブルが緩いのか、電源が安定しないのか、とにかく充電が途切れる。ルート確認や連絡のためにもスマホは必須なので、充電できないのは地味に困ります。

普段なら当たり前にできていたことが、今日はひとつずつできない。その積み重ねが、少しずつ気持ちを削っていくのを感じました。


「なんで今日はこんなにうまくいかんのやろ…」

人間というのは不思議なもので、小さな不便が重なるだけで、心がどっと疲れることがあります。代車に乗ること自体は大したことではないはずなのに、スピーカー、充電設備、座り心地、操作感…。ひとつひとつは些細なことなのに、「自分のペースじゃない」と思わされる瞬間の積み重ねが、思った以上にストレスになります。

トラックドライバーという仕事は、一日の大半を車内で過ごします。その空間が快適であるかどうかは、仕事の質にも、精神の安定にも直結します。だからこそ、「自分のトラック」というのは、単なる車ではなく“相棒”なんだと、改めて気づかされました。


昼過ぎに届いた、思わぬ朗報

そんな中、昼過ぎに一本の連絡が入りました。

「月曜日から、あなたのトラックに戻れますよ」

この言葉を聞いた瞬間、胸の奥の曇りがふっと晴れていくような感覚がありました。自分でも驚くほど気持ちが軽くなり、「ああ、良かった…」と心から思ったのです。

ただの車の修理が終わるという連絡。言葉にするとそれだけのことですが、私にとっては大きな喜びでした。相棒が戻ってくる。それだけで、こんなにも気持ちが変わるものなんだと実感しました。


小さな出来事で揺れ動く自分。それでいい

人によっては「そんなことで気分が変わるの?」と思うかもしれません。しかし、現場で毎日働いていると、こういう小さな変化が仕事のテンションに大きく影響します。

今日は、慣れないトラックに乗ったことで、普段ならしない小さなストレスをいくつも感じました。そして、相棒が戻ってくるという知らせで一気にテンションが戻った。

その落差を経験したことで、私はひとつ気づきました。

私は、“気分が上がる瞬間”にとても左右されるタイプなんだということ。

そして、その上がる瞬間をもっと意識的に増やしていきたいということ。


明日もまた、気持ちを整えて走り出す

今日の経験を通して、私は「仕事の中にある小さな楽しみ」や「心が軽くなる瞬間」をもっと大事にしていこうと思いました。

例えば、朝のコーヒー。
例えば、相棒のトラック。
例えば、気分を上げてくれる音楽やYouTube。
例えば、ちょっとした言葉や嬉しい連絡。

そんな小さなものが積み重なって、ようやく仕事の1日が成り立っているのだと思います。

月曜日からは久しぶりに相棒のトラックに戻れる。そのことが、今はとても楽しみで、心が軽くなっています。

「たかが代車、されど代車」。
そんなことをしみじみと感じた一日でした。

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