毎朝、布団を出るのが少しだけ億劫になる季節になりました。目覚めた瞬間に感じる、ひんやりとした空気。「ああ、来たな」と思いながら、まずは台所でコーヒーを淹れます。湯気が立ち上がるマグカップを両手で包み、その温もりを感じながら、今日の予定をぼんやりと考える。この時間があるだけで、気持ちが少し整う気がします。
先日、物置からストーブは出しました。出しただけで、まだ使ってはいません。灯油も買っていない状態です。一度ストーブに火を入れてしまうと、そこから一気に「真冬対応」が始まるような気がして、どうにも踏ん切りがつかないのです。朝晩は確かに寒い。でも、まだ我慢できる。そんな微妙な時期だからこそ、「もう少しだけ粘りたい」という気持ちが勝ってしまいます。おそらく、同じように考えている方も多いのではないでしょうか。
今のところ、我が家のダイニングはエアコンとコタツでしのいでいます。エアコンで部屋全体をほんのり暖めつつ、腰を落ち着ける場所はコタツ。この組み合わせが、今の季節にはちょうどいい。とはいえ、このコタツ、実は少し普通ではありません。椅子で使えるように、DIYで手を加えたものなのです。
きっかけは、床に座る生活が少しずつしんどくなってきたこと。立ち上がるたびに「よいしょ」と声が出るようになり、これはそろそろ対策を考えた方がいいな、と感じました。そこで思いついたのが、「コタツを椅子で使えないか」という発想です。
まずはホームセンターで、市販のコタツ足を土台に乗せて高さを出すタイプを購入しました。工具も特別なものは不要で、設置自体はとても簡単。ただ、実際に使ってみると、どうも高さがしっくりこない。高すぎるわけでも、低すぎるわけでもないのに、微妙に落ち着かない。毎日使うものだからこそ、この「微妙な違和感」が気になってしまいました。
そこで次に試したのが、基礎用として売られているプラスチック製の高さ調整材です。本来は住宅の基礎や床下で使われるものですが、これが意外にもコタツの足にぴったり。高さの微調整もでき、安定感も申し分ありません。結果として、椅子に座ったまま自然な姿勢でコタツに入れるようになり、思っていた以上に快適な空間ができあがりました。
もちろん、完璧というわけではありません。地べたに座ると、テーブルはかなり高く感じますし、私が入る側は足元が広く開くため、どうしてもスースーと冷気が入ってきます。それでも、「無いよりはずっと良い」。この一言に尽きます。全身をガッツリ温めるほどではありませんが、足元がほんのり暖かいだけで、体感温度は大きく変わります。
何より、ストーブをつけるかどうかで悩むこの時期に、選択肢がひとつ増えたことが大きい。「まだストーブは早いかな」と思いながらも、寒さを我慢しすぎずに済む。この“中間的な冬支度”があることで、気持ちにも余裕が生まれました。
本格的な寒さがやって来れば、いずれ灯油も買い、ストーブにも火を入れるでしょう。でも、それまではこのDIYコタツで、もう少しだけ秋と冬の境目を楽しみたいと思います。ホームセンターには、本当に何でも揃っています。少し工夫するだけで、暮らしは意外と快適になるものです。これから冬支度を考える方の参考になれば幸いです。



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