朝の一杯のコーヒーを淹れるところから始まる私の一日。その湯気が立ち上る瞬間、キッチンに広がる香ばしい香り、そしてお湯が沸くまでのわずかな静寂――それらすべてが、心をゆっくりとほどいてくれます。昨日の運行がハードだった分、こうした「ちょっとした余裕」が、身体にも心にも新しいリズムを取り戻させてくれるのです。
せっかくの静かな時間だからこそ、私は今日の動きを頭の中でざっくりと描くようにしています。一日の骨格を軽く組み立てておくイメージです。もちろん、すべてがその通りに進むわけではありません。仕事や人間関係、時には天候にも左右され、予定というものは簡単に崩れてしまいます。昔から「予定は未定」と言われますが、本当にその通りです。しかし、あらかじめ大まかな流れさえ決めておけば、一日の中で生まれる“無駄”が自然と少なくなるもの。その日の行動に意味が見えやすくなり、気持ちの持ちようも変わっていきます。
とはいえ、他者にとっては必要でも、自分にとっては無駄に感じるような時間も存在します。そうした感覚のズレに、つい苛立ちを覚えることもありますが、それはきっと私だけではないはずです。人それぞれリズムがあり、大切だと思う優先順位も違う。だからこそ、その違いを理解しようとする姿勢が、日常を穏やかに整える鍵なのだと最近感じています。
そんな日々の中で、私が一つの挑戦として続けているのが YouTubeでのBGM配信 です。ところが、この道がなかなか険しい。再生回数の伸び悩みや、チャンネル全体の停滞感にぶつかることも多く、「なぜ届かないんだろう」と悩むこともしばしばです。SNS時代と言われる現代でも、「いいね」をもらう難しさは思っている以上に深い。「承認欲求」という言葉が頻繁に取り上げられますが、実際、どこの誰なのか分からない投稿者に「いいね」を押すという行為そのものに、少し慎重になる人がいるのは当然でしょう。
だからこそ私は、焦らず、しつこく、丁寧に続けることを大切にしています。「あ、この人いつも音楽配信してるな」「久しぶりに聴いてみたら意外といい曲だな」と思ってもらえるような存在になるために、積み重ねる以外に近道はありません。たとえ反応が少なくても、誰かの生活の片隅でほんのひととき流れる音になれたなら、それは十分に価値がある――そう信じています。
朝のコーヒーがくれる“余白”の時間。その中で今日の道筋を描き、自分なりのペースで歩き続ける。そして、音楽を通して誰かの日常にそっと寄り添う。そんな積み重ねの先に、静かに花開く瞬間が訪れると信じています。



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